空間通信Mook 第4弾
自動車販売店 売れる「空間」と「仕組み」の最新
 VOL.3

発行のお知らせ 

 収録内容

 国産車・輸入車問わず、注目の店舗、リニューアルされた店舗等の多数の事例を収録した『自動車販売店・売れる空間と仕組みの最新』そのシリーズ第3弾が、いよいよ2003年(平成15年)10月に発行となりました。
 2002年秋発売の第1号そして本年5月発売の第2号に続き、今回もまた、新車販売店はもちろんのこと、新しい売りの仕組みを導入した中古車販売店、さらにはメーカーショールーム、アンテナショップ機能を包合したカー用品店までをフォローしています。 そして今回、特集として以下のテーマをお届けします。
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【特集1】三菱自動車の新しい店舗CIデザインとその展開
 〜東京三菱自動車販売(株)目黒店、東北三菱自動車販売(株)〜


 三菱自動車は、2003年から系列販売店の内外装に新CIデザインを導入し、統一感のある店舗づくりを進めています。CIのコンセプトは、お客様に対して一目で「三菱のお店」がわかること。よって、明るく透明感のある新生三菱をイメージできるようにと、1)看板等のサイン関係をコーポレートカラーである赤とシルバーを基調としたデザインで統一、2)店内はシンプルをモットー、3)内装は木目調素材やガラス素材で統一しています。
 本書では、このCIをいち早く導入して本年5月にリニューアルオープンした東京三菱自動車販売(株)の目黒店(東京都目黒区)の現況をお伝えします。従来の三菱の販売店というよりも国産車の販売店とは思えない落ち着きのある外観と、展示車がはっきりと見えるレイアウトは、強力なアイキャッチ・ポテンシャルを発揮しています。CIに準じて大幅に更新されたインテリア、エクステリアはもちろん、空間の革新に伴う店舗活動、マネジメントの展開等、同店の"変身"ぶりをレポートします。
 そして販売活動については、業界における"SSI(Sales Satisfaction Index)ナンバーワン"を目標とする『ディーラー・スタンダード』もCIと併せて策定されています。なかでも、いち早くお客様の利便性を考えた店舗業態(45台の現車展示・ 扇町店、仙台名所のアーケード商店街の中に立地する一番町店)や、さらにメーカーの提携関係を踏まえた輸入車販売店(オペル、サーブ、MINI、ポルシェ、メルセデス・ベンツ等)を三菱自動車の販売店とのオートモール業態でオープンさせるなど、従前から販売革新と顧客満足確保に積極的に取り組んでいるのが東北三菱自動車販売(株)(宮城県仙台市)です。本書では、上記の各店舗について現況をお届けするとともに、同社堀田弘一社長にこれまでの販売革新への取り組み、そして現在最も注力しているという、ITを駆使した全店をネットワークするCRMシステムの導入についてインタビューしています。


東京三菱自動車販売(株)目黒店


東北三菱自動車販売(株)扇町店
【特集2】“ブランドシティ”銀座に輝く、ドイツ車トップブランド
 〜ヤナセ「銀座スクエア」、ポルシェセンター銀座、BMWPulse〜

 多数の有名商業地を抱える東京にあって、銀座は「安心してショッピングを楽しめる大人の街」として大きな支持を集めています。新宿や渋谷、池袋のような大規模商業集積地は、"帰宅や移動のついでに利用する"街ですが、わざわざ訪れるのが銀座なのです。伝統的に「大人の街」としての文化性を堅持する銀座には、近年、ルイ・ヴィトン、ブルガリ等ファッションをはじめとする一流ブランドの直営店が続々とオープンしており、ファッションのみならず例えば2004年初頭には米国アップルコンピュータ社が国外で初めての直営店を銀座にオープンすることが決まっています。
 このように、グローバルなトップ・ブランドのショップが集合している銀座ですが、自動車といえば、日産自動車が四丁目の交差点に、そしてヤナセが8丁目に「東京支店銀座営業所」.BMWがソニービル2階に「BMWPulse」として、それぞれ小規模なショールームを構えているだけでした。ところが、銀座通りと連携する形でシオサイト(汐留地区再開発)の登場により、銀座と融合する形で新しい生活都市集積が誕生して、周辺の都市活力=情報受発信・消費パワー等はさらにポテンシャルアップすることになったのです。
 この変化を踏まえて、まずヤナセは従来の東京支店銀座営業所をリニューアル。ヤナセ「銀座スクエア」インフォメーションセンターとして、メルセデス・ベンツ車専門のショールーム、さらには同社の広報イベント等の会場としても活用する空間に変貌したのです。そこで、メルセデス・ベンツの拡販と、ヤナセのブランドイメージ向上を目指すという「銀座スクエア」について、その全貌をレポートします。

ヤナセ 銀座スクエア



ポルシェセンター銀座

 一方、"サービス工場ができない""バックヤードが足りない"等、これまで店舗立地にマイナスとされた要因とは別の評価軸、むしろ銀座のトップブランド集積に呼応する形で、「ポルシェセンター銀座」がオープンしたのです。同店は、日本でははじめてポルシェの本国CIが完全に反映された店舗で、外国人を含むシオサイトのビジネス客を中心にオープン半年ですでに月販5台以上の成果を見せています。高級車ゆえに可能となった新たな店舗立地コンセプトをはじめ、銀座のブランド相乗効果等について同支店長門支店長にインタビューしてみました。
 また、BMWPulseについて空間の位置づけ、今後の活用そして銀座でのブランドアピール効果等について報告します。
 こうしてメルセデス・ベンツ、BMW、ポルシェと、ドイツのトップブランドが集まった銀座。ひょっとして、将来、ファッションブランドのように、自動車もグローバルブランドのすべての店舗が銀座で覇を競うことになるかもしれません。 

【国産車ディーラー】

◇東京トヨペット(株) カーテラス三鷹店(東京都三鷹市)
 多くの自動車販売店の構造は、前面道路に対してフラットな位置関係、つまり道路に軒を並べているのが普通です。当然、店舗の内部、特に展示車は歩行者からは俯瞰できても、最もアイキャッチを図りたいドライバーの視点からすると、側面または前面を正対した印象に止まってしまいます。そこで、同店では、着座位置にあるドライバーが一目で展示車の外観を立体的に把握できるように、店舗の奥に向かって傾斜を付けて、そこに展示車を夜間のライトアップも可能なように配置した構造にあります。さらに2階がエントランスに相当するショールームについても、2階を福祉車両の専用展示、駐車場への導線に続く1階が受付に待合と、明確な機能分担を図っています。こうした空間環境を踏まえた店舗活動の展開について紹介します。



◇東京トヨペット(株) T:cuz昭島(東京都昭島市)
 T:cuz(TOYOTA CAR UNIT ZONE)昭島は中古車300台の常時展示に加えて、介護・福祉用車両も20台用意した大規模中古車販売店です。扱い車両は軽自動車からセルシオまでをカバーしており、展示車はすべて除菌・消臭済さらに保証付き販売(納車日から10日・走行距離500km以内なら返品可能)となっています。もちろん、広大な敷地を利用した全長400mの場内試乗コースや、在庫の検索システム用意されており、ゆとりある商談スペース、テクノショップ(サービス工場)の併設はもちろん、カスタマイズへの対応等、従来の比較検討の効率性を提供する販売から、購入後のカーライフを意識した営業(すなわち売りっぱなしにならない状況)展開をレポートします。

◇群馬日産自動車(株)「GNブルーステージ・ドームタウン前橋」、「GNカータウン高前」
 日本で世帯あたりの自動車保有台数が多いトップ3に入る群馬県。同県で日産自動車のブルーステージチャネルを展開する群馬日産自動車は、「GN」(GunmaNissanの略)の共通サインが示すように、独自の店舗展開、販売活動を展開しており、全国の日産販売店のなかでトップの実績とCS評価を誇ります。そのレベルは、メーカーの担当曰く"ベンチマークとしては基準が高すぎる"。ここでは、ドーム型常設テントに囲まれた屋外展示場が印象的な「ドームタウン前橋」と、50台規模の屋内展示を常設、ルノー店も併設した大型店「カータウン高前」を紹介します。特に後者は同一モデルで複数のカラー比較が可能になるなど、"お店に来ればお気に入りがきっとある"というコンセプトから、別名「Kit-R」というサブネーミングを与えています。店舗開発のみならず、営業活動に対するマネジメントのありようについて報告します。


GNブルーステージ・ドームタウン前橋

GNカータウン高前

◇モンスターインターナショナル(株)スズキアリーナ板橋志村坂下(東京都板橋区)
 スズキ(株)のグループ会社で、1986年に(株)スズキスポーツを共同で設立したモンスターインターナショナル(株)は、スズキのモータースポーツ活動の中心となって、レースへの参画、スポールモデルの開発やモーターショーへの出品等を担ってきました。同社が今年(2003年)2月に東京・板橋に新規オープンさせた「スズキアリーナ板橋志村坂下」("モンスター板橋")は、スズキの正規ディーラーとしてスズキ車を始め2輪車を展示販売する他、アルファロメオ売正規ディーラー「アルファロメオ板橋」を併設した複合店舗です。モータースポーツ活動を得意とする同社らしく、スズキワンメークレースシリーズの3車種「KEIスポーツR」「フォーミュラKEIスポーツ」「フォーミュラ隼」 を集めたSWT(スズキカスタマイズ認定店)コーナーが設けられています。"軽自動車のスズキ"よりも、モータースポーツのなかにスズキがある。4輪だけでなく2輪もある。アルファもある。鈴木会長も空間にこだわったという3階建てのショールームに、たくさんのセールスバリューを持った同店のコミュニケーションをレポートします。

◇滋賀ダイハツ販売(株)フレンドシップ大津店(滋賀県大津市)
 フレンドシップとは、ダイハツ自動車工業が展開する福祉軽車両の総称です。2002年(平成14年)6月に滋賀ダイハツは、同社大津店に隣接する場所に、フレンドシップの専門店=福祉車両の常設販売店として「フレッドシップ大津店」をオープンさせました。店内には売れ筋の車両を3台展示、試乗車も3台を常備して、長時間の試乗に応える等のフォローを行っています。また、お店の環境も、スタッフの手作りPOP等によって季節感をアピールするなど、一般の販売店の手本になりそうなお店づくりを実現しています。具体的な営業活動やお客様のCS等について、同店の小半店長の話を聞いてみました。

【輸入車ディーラー】

◇日産プリンス西東京販売(株)・ルノー小平(東京都小平市)
 2000年(平成13年)にオープンしたルノー小平の大きな特徴は、営業スタッフ・サービススタッフが一体となったコミュニケーション活動です。一般的にフランス車、特にルノー車は趣味性が高く、ルノーのブランドにこだわりの強いお客様が多い傾向があるようです。その分、実用車としての認知が進まず、いぜん"すぐに壊れる"等の信頼性への誤解が残っています。そこで同店では、お客様を店舗に招いてルノー車のメンテナンスについてサービススタッフが座学と実技で懇切丁寧に説明を行う「オーナーズワークショップ」を開催しています。その第2回となった本年(2003年)6月29日の様子をレポート活動の狙いと効果、併せてコミュニケーション展開について報告します。

◇(株)ホワイトハウス オペル天白・サーブ天白(愛知県名古屋市)
日本ゼネラルモーターズ(株)は、オペルとサーブの専売店網の新設を進めています。愛知県名古屋市天白区に開設した「オペル天白・サーブ天白」はオペル・ブランド専売店としての6号店、サーブのブランドでは3号店となるものです。運営は名古屋市域で複数の輸入車正規ディーラーを展開する(株)ホワイトハウスで、同社の経営するプジョーの店舗が道路を挟んで立地する環境にあります。同店では、両ブランドを同一空間に配置した構造ですが、ゾーニングにCIを反映させて、それぞれの違いをアピールするように工夫されています。顧客ゼロからスタートして新規客の開拓を進めている同店の営業活動を取材してみました。

◇ヨコタインターナショナル(株) アレーゼ信州(長野県長野市)
 1974年にボルボ車正規ディーラー出店を長野県内にスタートしたヨコタインターナショナル(株)は、現在では長野県内にホンダベルノ店・クリオ店、ボルボ4店、ジャガー1店、ポルシェ1店そしてここで紹介するアルファロメオとフィアットの専売店であるアレーゼ信州をネットワークしています。最大需要地の長野市においては、同店をはじめボルボ長野店、ジャガー、ポルシェが同一エリア内に集中し、まさにオートモール的な景観を形成しています。アレーゼ信州では、趣味性の高いアルファ車ユーザーの傾向に対応して、同店の顧客が主催するファンクラブの活動を勝本店長を中心に協力に支援しています。お客様の横のつながりによるお店の認知拡大、そしてスムーズな代替に結びつくための日常的なコミュニケーションが必須だからです。また、広告宣伝も地元のタウン誌を活用するなど、地元らしさをアピールしているのも営業活動の特徴です。

◇エクセレンスインターナショナル(株) ポルシェセンター世田谷(東京都世田谷区)
 特集2で紹介した「ポルシェセンター銀座」の特徴は、高性能感の表現をコンセプトとするポルシェ本社CIを忠実に表した空間環境でした。対してここで紹介する「ポルシェセンター世田谷」にも同様のCIが取り入れられていますが完全ではなく、むしろ、17ベイのリフトを持つ、ポルシェでは国内再最大規模のサービス工場の存在が特徴と言えるでしょう。「カイエン」の登場で、従来の顧客とは全く趣向を異にする新しい顧客で賑わっているという同店の活動について紹介します。

【その他】

◇ホワイトハウスグループ オートプラネット名古屋(愛知県東郷町)
 ダイエーハイパーマートの撤退を受けて、その建物と用地を活用しながらオープンした同店は、(株)ホワイトハウスが取り扱っている正規ディーラーのボルボ、プジョー、BMW、ローバー、フォルクスワーゲンを中心に、メルセデス・ベンツ等を加えた常時11ブランド以上、350台の中古車を、屋内のワンフロアで展示販売しています。4,600坪(15,180平方メートル)に及ぶ展示スペースに輸入車だけが集まる空間にいると、一部に造作されたヨーロッパの町並みの表現が納得できるような特別な雰囲気があります。店内にはイタリアンカフェや自動車用品店等もあり、冷暖房の効いた屋内空間にノンプレッシャーの応対もあって、長時間の滞在が苦になりません。同店オープンまでの経緯、営業活動、サービスの対応、モール効果等について報告します。

◇(株)オートバックスセブン 青山オートバックス「autobaX」(東京都港区)
 同店のコンセプトは「カーライフスタイルセレクトショップ」。バッグ、シューズをはじめ、カーライフを充実させる小物等を多数用意。男性だけでなく、女性及び女性グループがくつろげるようにと滞在(飲食)空間となる「autobaX CAFE & BAR」を用意しています。さらに、化粧品、フレグランスでは海外ブランド全般を取り扱っています。クルマ好きには2,500台のミニチュアカーの展示や、同社の「ガライヤ」の常設展示がアピールします。"オートバックスからの新しい提案"と位置づけられている同店の事業構造を分析します。

装丁
○タイトル
   自動車販売店 売れる「空間」と「仕組み」の最新 VOL.3

○発行 
  2003年(平成15年)10月17日

○装丁
  A4版 約200頁
  本文で取り上げた店舗空間の画像を収録したCD−ROM同梱


○定価  18,900円(税込・本体価格18,000円)

○VTR版 8,400円(税込・本体価格8,000円) 
       本誌に収録されている店舗の映像を収めたVHSテープです。

○書籍・VTRセット版 26,250円(税込・本体価格25,000円)

○予約方法
   メール、またはFAX (Fax番号 03-6228-3756)にてお申し込み下さい。
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