■「テーマパーク」脱却を進める和歌山マリーナシティ

「ポルトヨーロッパ」から「黒潮市場」を集客コアに
地元と一体の “テーマアイランド”化を推進


 これまで、テーマパークとして「ポルトヨーロッパ」を位置づけ、その上で空間機能構成等を紹介するレポートはビジネス誌や一般誌で多数掲載されている。
 しかし、今回、実際に取材を行った結果、いわゆる大型テーマパーク空間として「ポルトヨーロッパ」を評価するのはかなり無理があるとの結論を持った。「ポルトヨーロッパ」は、本格的ではあるが「和歌山マリーナシティ」という都市空間を構成するひとつの集客施設であり、消費施設にすぎない。残念なことに、マリーナシティの都市としての熟成が、バブル崩壊や景気低迷によって遅延してしまい、都市全体のコンセプトが中途半端な連携・表現に止まり、その中で先行オープンした「ポルトヨーロッパ」が全事業を代表する格好となってしまっていた。その結果、「和歌山マリーナシティ」開発の事業目標である「5,000人が居住する21世紀複合型海上都市」機能の一部として認識されるはずの施設が、テーマパーク=エンターテイメント=都市の代表空間として、多数のマスメディアで取り上げられてしまった。同所を運営する和歌山ロイヤルパインズ(株)も困惑を隠していない。実は現在、同社が集客のモチーフとしているのはポルトヨーロッパよりも、隣接する「黒潮市場」なのである。そして、地元集客に効果的な「紀州黒潮温泉」、広大な駐車場の効率運用とイベント誘致を狙った多目的ホール「WAVE」「DOME」に注力している。




 「レジャーパークの最新動向」では:和歌山マリーナシティの都市創造と、コミュニケーションにフォーカスを当てて、現状を解説する。

※誌面の一部を紹介します


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