■伊賀の里 モクモク手づくりファーム

農事組合法人が自社商品の販路拡大を目的
“ファクトリーファーム”として滞在・周遊空間を整備
観光的要素を排除し、楽しみながらの「農生産体験」を提供


 平成7年(1995)7月にオープンした「伊賀の里 モクモク手作りファーム」は、三重県阿山郡阿山町の養豚農家を中心に結成された農事組合法人により、ハムやウィンナーなどの自社製品の販路拡大を目指して整備された。
 コンセプトは、『農産物を自ら生産し、自ら加工し、自ら販売する“おいしさと安心の両立”をめざして、ファームでは農業・手作り・自然浴をテーマに、環境と人にやさしい公園』である。パン、ウィンナー、ハム・ソーセージ、地ビール等ここで生産する商品を生産する工房(つまり工場)を敷地内に配置して、入場者はそれらを見て回りながら買い物する楽しみを提供する。そこで、癒しや遊びの場所を取り入れ周遊性・滞在性を高めて、“ファクトリーファーム”としての公園的な整備を行った。

 既存のファームパークや農業公園のように、はじめに公園整備ありきで、演出として農業が存在するのではなく、あくまでも農業産品の販売が柱で、その消費促進及び来場者(消費者)拡大のために公園的な演出を付与しているという。

 「レジャーパークの最新動向」では:いわば“屋外型地元産品限定巨大デパ地下”に見える「モクモク手作りファーム」の事業を、現地のレポートを加えて紹介する。

※誌面の一部を紹介します



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