3.高速道から見えるが、アクセスは少々難あり!

 東北自動車道を「郡山ジャンクション」から磐越自動車に進み、ここまで渋滞知らずの高速道路を快調に走る。目的の「磐梯熱海」I.C.まであと1〜2km地点の右手の小山に、大きく「高玉金山」と書かれた大看板(写真1)が見えてくる。
 事前に入手していたホームページの案内地図(図1)によると、高速横に「ゴールドマイン高玉」は位置するため、これは案内看板ではく、施設そのもののようである。「この看板を目指して行けば、迷うことはないだろう」と取材班全員、安心してI.C.を降りる。
 
写真1:高速から大看板が見える

 案内地図に従い、県道を郡山方向へ引き返す。左手の高速道路越しに、先ほどの大看板がチラチラと見えているため、目標にして約5分走ると「ゴールドマイン高玉『左折』」の案内看板を発見。その左折する角を探して、先に進む。しかし、それらしい道が見つからず、さらに5分ほど進むが、さっきから見えていた大看板が後ろへ離れていく。どうやら曲がり角を過ぎてしまったようなのでUターン。今度はゆっくりと走り、全員目をこらして探していると・・・先ほどの看板のすぐ横の位置に、一方通行にしてもおかしくないほどの細い道がある。これで合っているのか疑いながらもその道へ右折する。そこから2〜3分も走ると、高速道路の高架下に到着。しかしそこをくぐる架橋下の道は、自家用車1台がやっと通れるくらいの幅だ。「ほんとにここ?」と疑念を拭えないままくぐると、先ほど高速道路から見た看板が、目の前に表れて、やっと目的地の「ゴールドマイン高玉」へ到着。取材班全員ホッとため息が漏れる。

 図1:案内略図
    

 駐車場(写真2)は、レストランとお土産・資料館の建物を挟んで、30台ほど確保しているが、この日は平日ということもあって、ガラガラであった。
 事業主のゴールドマイン高玉観光(株)の阿部正支配人によると、この施設はバスによる観光客も多いが、バスは先ほどの高速下の道路を通れないため、その手前の空地を駐車場に整備。そこに駐車してから、徒歩で来場してもらっているとのこと。混雑時は、一般車両にもそこを利用してもらうため、駐車場は不足しないという。
 なお、この狭いアプローチは、2002年4月までに郡山市が拡張・拡幅を行う計画があり、完成後は、この辺りの不便も解消されるであろう。それにしても、大型の観光バスがあの道を通ってくるとは、驚きである。

 我々のクルマは、入口近くに止め、まずは建物周辺から見学する。
 駐車場から一段高い場所に、砂金採取コーナー(写真3)と休憩所(写真4)、山上から流れてくる滝「黄金滝」(写真5)と池、そのほとりには石灯籠、観音様(写真6)が立ち、一種宗教的な雰囲気の演出である。どこも豊富な植栽で、ガチョウ・アヒル・カモ(写真7)が数羽放し飼いにされ、休憩スペースを設けるなど、鉱山とはちょっと気色の違う“憩いの空間”となっていた。

   写真2:平日のため、ガラガラの駐車場        写真3:砂金採取コーナー
       

   写真4:ちょっとした“憩いの場”              写真5:夕日に輝く「黄金滝」

       

   写真6:宗教的な雰囲気が漂うが、その意味は不明  写真7:元気なアヒルとその仲間たち
       


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