|
|||||||||||||||
|
|||||||||||||||
コンセプト |
コンセプト このホームページは、日本国内の施設空間について、その運営とコミュニケーションに関するマーケティング・レポートを提供する“Web専門誌”です。 「空間」は広義な概念です。私的空間もあれば、公的空間もある。機能も、芸術も、文化も包合する。動的であり、静的でもある。創造があれば退廃もある・・・・。こうした幅広い空間概念の要素から、本誌では空間を事業として捉え、その運営とコミュニケーションを編集領域に選択しました。出資者が公共であっても民間であっても、投資と回収が発生すればそれは事業です。そして、事業である以上、当事者以外の第三者に空間を公開し料金負担を求めるには、その消費が許容され支持される、空間と利用者のコミュニケーションが必要になるのは言うまでもありません。そのコミュニケーションの活性こそが、運営のサクセス・ストーリーを約束するのです。 しかし、残念なことに、それが集客性が高い大型消費施設であっても、圧倒的なスクラップ&ビルドによる競争によって、長期の成功が保証されない時代になっています。それには消費を巡る生活者の行動の変化や、高速交通網の整備で逆に進展した大都市への集中と周辺地方の過疎化といった社会的な環境変化、そしてデジタル技術の発展とインターネット等の新しいメディアの普及によるバーチャル・マーケットの成長等の、21世紀を迎えて私たちが直面する、グローバルな変化が続々と押し寄せ、人々の心理と社会へ次々と“インストール”されているからです。 特に空間の様態で見ると、ソフト依存度が高いホールや類似性の高い、いわばどこにでもある文化関連施設等は、事業性を問いにくい官主導運営によって、既に事業として破綻に直面している例も少なくありません。さらに、観光地等でよく見かけるお土産センター併設型資料館・博物館等で、その内容や入場者へのアピールは開館以来変わらないといった状況を見つけるのは容易です。それが結果的に魅力消滅=足が遠のく要因に直結する構造は、リアリティとしてどこまで関係者の認識にインプットされているのでしょうか? 私達は、運営とコミュニケーションのサクセスには、マーケティングのコンセプトと実施が必須だと考えています。当誌におけるマーケティングとは、「事業に収益をもたらすターゲットを明確化し、その手段と活性を導く道筋と方法づくり」。つまりビジネス・プランと同等であり、当然、その精緻化・戦略化が必須なのです。 こうした視点で、これから日本中のありとあらゆる「空間」をご紹介して参ります。特にサクセス・ストーリーを実践している空間は徹底的にフォローします。また、新しい空間のコンセプトについても、規模の大小を問わず取り上げていきます。 また、空間運営に携わる担当者をはじめ、これから事業の立ち上げを考えている法人・個人・行政等を対象に、メールによる相談も受け付けております。もちろん、メールだけのコミュニケーションですから限界もありますが、必要であれば総合的な運営・コミュニケーションのサポートも行います。 未来予測は無理だ。中長期でも厳しい。だから短期の目標クリアを実現しろ・・・こんなプレッシャーに置かれている空間運営に携わる全てのみなさん。本当は「将来を踏まえないで何が今だ!」と憤慨されつつ、日々の業務に格闘されているでしょう。そんなみなさんにとって有益で参考となる、そしてホッとできるサイトに成長させたいと思っています。ご意見・ご要望はもちろん、提供したい情報があれば千客万来の精神で対応していきます。今後にぜひご期待下さい。 |
||||||||||||||
2000年3月
空間通信 編集長 安部基史 |
|||||||||||||||
|
|||||||||||||||
空間通信 メディアデータ
|