4.携帯解説機「マグシーバー」を装着して出発!


 取材班は、熊本県(山鹿市)を出発し、紅葉には少し早いが、自然豊かな景色の良い山道を北西に約40km、途中からセンターラインが美しい、山深いワインディングロードを約一時間ほど走り、国道442号へ。この国道を5分も走ると「鯛生金山」入口のアーチが見てくる。道中には「鯛生金山○km→」の案内看板が要所に設けられ、ほとんど迷わずに訪れることができた。

 「道の駅」も併設しているため、駐車場は広く、大型バスも含め、100台以上の駐車が可能である。身体障碍者用の駐車スペース、公衆トイレも設置され、ドライブの休憩にも気軽に立ち寄れる環境だ。駐車場を中心に、国道側がオートキャンプ場、駐車場奥が「地底博物館鯛生金山」、駐車場の向かいの山がケビンやテニス場を完備した「鯛生家族旅行村」である。

 まず目に入ってくるのが「砂金採取場」(写真1)。これまで見てきたマインパークの同設備よりかなり大規模で、一度に約100人が参加できる(取材時はオフピークの平日とあって、営業していなかった)。
 その斜向かいに「地場産業体験館」「レストハウス(売店、食堂等)」(写真2)、そして一番奥に観光坑道というゾーニングである。
 地場産業体験館では、同村の名産である“わさび”“こんにゃく”の加工と草木染め体験ができる。完成品は持ち帰りが可能で、これがなかなか好評を得ているという。これらは売店でも用意されており、行政の施設らしく、地場産業の振興効果が評価されているようだ。

 「ではさっそく坑道へご案内します。こちらを付けてください」と一昔前の“携帯用トランジスタラジオ”みたいなイヤホンが付いた、緑色の小箱を渡される(写真3)。「これは“マグシーバー”といって、坑道内の順路に沿って、それぞれの場所の説明をしてくれるものです」という。なるほど、これだと入坑者それぞれのペースで説明が聞けるわけである。首からさげるストラップも付いており、携帯性も考慮されている。早速この“マグシーバー”を装着し、坑道へ向かった。




写真1:「砂金採取場」はかなり大規模


写真2:レストハウス外観」


写真3:“トランジスタラジオ”のような
「マグシーバー」





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