新社屋を建築家・安藤忠雄氏の設計で建設。本社ショールーム販売店機能が同居 ■アウディ東京・世田谷 |
屋内型中古車ショールームの「Audi Approved世田谷」を併設 オープンで"敷居が低い"店舗環境を活かし、地元密着を推進 |
アウディジャパン(株)は、2002年(平成14)4月、本社を東京港区から世田谷区尾山台に移転した。敷地面積1,168.32平方メートル(354坪)に、約8億5,000万円のコストと2年に及ぶ工期をかけて完成した3階建ての新社屋は、1〜2階は吹き抜け構造のショールーム、地下1階がサービス工場で、正規ディーラーのアウディ東京・世田谷としての販売店機能を併せ持つ。2・3階はアウディジャパンの本社オフィススペース、そしてルーフガーデンが配された屋上のイベントスペースで構成されている。設計は建築家・安藤忠雄氏で、そのデザインを「ガラス、スチール、ウッド、コンクリート。限られた素材で、素材の持ち味を最大限に引き出すこと、単純化された美しさによってアウディの哲学と共振する建築物を創りたかった」と説明している。実際、カーディーラー、オフィスビルというよりは、「芸術作品」と評価した方が、失礼がないだろう。 なお、これまでアウディ東京世田谷は、環状八号線を挟んで正対する場所で営業していた。アウディジャパンの新社屋完成と同空間への移転にともない、旧店を同一のCIで改装。本社オープンから遅れること2カ月、同年6月に「Audi Approved世田谷」として、アウディ認定中古車(Audi Approved Automobile アウディ・アプルーブド・オートモビル)を扱う屋内中古車展示場としてリニューアルされた。建物の1・2階全フロア、延床面積620平方メートルをショールームとして、認定中古車を15台まで展示できる。ちなみに2002年の販売計画は75台となっている。 新社屋からはそのガラス面を通して、これもまたガラス面で構成された「Audi Approved世田谷」内部の展示車がよく見える。もちろん、逆もすばらしい眺望だ。そして、夜になると、双方の建物空間内部は美しくライトアップされ、環状八号線を行き交うドライバー、そして近隣の住民に「Audi」を強く印象づけている。 |
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