メルセデス・ベンツコネクション 世界初、Mercedes-Benzのブランド発信拠点(1/3)
安部基史(本誌編集長) 更新日 2012年4月16日
メルセデス・ベンツ日本株式会社は、東京・六本木に世界初となる情報発信拠点「Mercedes-Benz Connection」(メルセデス・ベンツコネクション)をオープンした。2011年7月16日から2012年12月末まで、18ヶ月間限定での開設となる。 プレステージカー中心だったMercedes Benzも、近年は小型車を強化、Aクラスをはじめ、Bクラス、SMARTのような車種拡大により、既存のEクラスやSクラスを求めるオーナーのライフスタイルとは異なる、クルマを趣味よりも道具として捉えている顧客が増えているという。ただし、こうした新しい顧客層へのコミュニケーションは副次的で、機会・ボリュームとも限られていた。この解消とコンタクト強化を図るための拠点として、「つながる/つなげるという意味の「コネクト」を施設の名称に取り入れ、多くの方に気軽に足を運んで頂ける空間となることを目指した」(ニコラス・スピークス社長)という。
■施設概要
名称 : Mercedes-Benz Connection(メルセデス・ベンツ コネクション) 住所 : 東京都港区六本木7-8-1 設計・インテリアデザイン : 窪田建築都市研究所有限会社 窪田 茂 施工 : 株式会社竹中工務店 レストラン・カフェプロデュース : 株式会社トランジットジェネラルオフィス レストランメニュー監修 : 渡邉 明(AW kitchen オーナーシェフ) カフェメニュー監修 : 澤田 洋史 オープン : 2011 年7 月16 日(土)18 ヶ月間限定で営業(〜2012 年12 月末) 竣工 : 2011 年6 月28 日(火) 敷地面積 : 1,283.37平方メートル 建築面積 : 818.80平方メートル 延床面積 : 1392.02平方メートル(1F: 696.21平方メートル、2F: 695.81平方メートル) 構造 : 鉄骨造 2 階建て 就業者数 : 5名(MBJ スタッフ)46 名(インフォメーション、カフェ、レストランスタッフ) 営業時間 : インフォメーションカウンター(1F) 10:00〜20:00 カフェ「DOWNSTAIRS COFFEE」(1F) 7:00〜21:00 レストラン「UPSTAIRS」(2F) 11:00〜23:00(金、土、祝前日は28:00 まで) サイト:http://www.mercedes-benz-connection.com/index.html#/home
■六本木一丁目、外苑東通り沿いの立地 混雑する六本木交差点から、外苑東通りを青山方面に向かってのんびりと歩く。東京ミッドタウンを右手に、やがて左手に視界が広がり、レッドカラーのSLが見えてくる。Mercedes Benzのサインがなくても、展示されたSLの存在感が、ここが何の施設なのか、存在を確実に予告してくれる。 このあたりの景観や町の雰囲気は、東京ミッドタウンの建設によって大きく変貌しつつある。それでも、裏通りに入れば、旧防衛庁時代と同様に建物の密集が続き、住民の生活感が伝わってくる空間を見つけることができる。昭和50年当時、筆者の営業先の一つであるデザイン事務所もこのあたりで活動していた。当時のこのあたりは、家屋は小さいのにガレージにはビッグサイズのメルセデス・ベンツばかりが止められているという印象で、ちょうど得意先が保有していたルノー5のぴったりサイズを見て、やっと六本木との近接感を持てたような記憶がある。
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