秘境の隠し金山跡
ゴールドパーク鳴海

編集部:Mt.1

                        目  次
   1.施設データ
   2.バックグラウンド
   3.アプローチ
   4.黄金抗
   5.大切抗
   6.まとめ



1.施設データ
 
 所在地:新潟県岩船郡朝日村大字高値字駒ヶ岳国有林143林班ろ
 開設年:平成6年
 観覧所要時間:約1時間
 開館日及び閉館時間:6〜11月の土・日曜日と祝日、9:00〜16:00(12〜5月は積雪のため閉鎖)
 駐車場:乗用車約10台
 年間入場客数:12,000人(ピーク時)
 交通:北陸自動車道「新潟西IC」から車で180分
 料金:入場料/大人600円、子供(中学生まで)300円、砂金採取体験/200円
 問い合わせ:朝日村役場商工観光課 Tel0254-72-0111
 取材日:2000年10月
  所在マップ
            


2.バックグラウンド

 「鳴海金山」は、山形県境に近い、高根山峰に連なる、駒ヶ岳(776m)のほぼ山頂近くに位置する。その歴史は佐渡金山より古い。大同2年(807年)の発見から江戸幕府末期まで採掘が続いた。上杉氏の領地であった天正から慶長のころには、全国一の産金量を誇り、慶長2年(1596年)に、全国の領主から秀吉のもとに献上された黄金の3分の1を占めていたとの史実がある。
 採掘が終わった明治以降、自然に帰るがままの状態だったが、平成6年に朝日村が事業費3億6千万円をかけ、観光坑道「ゴールドパーク鳴海」として整備したことで、およそ100年ぶりに、一般の“入坑”が可能になったのである。
 観光と銘打っているが、実際は険しい秘境の“隠し金山”そのものである。今なお当時のタヌキ堀り(手堀り)の跡や、荒々しい岩肌がそのまま残っており、その歴史的価値から、測量を含む大学の学術調査が行われている。それでも、坑道はもちろん鉱山の全貌は明らかになっていない。



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